いわゆるどこにでもいる「普通の男の子」それが僕だった。

失敗をしたこともなければ成功したこともない。
大学まで進み、地元で有名な建築会社に入った。理由は入れば安泰と聞いたから。

僕の仕事は、現場コストを減らしたり、効率化を図る事だった。
確かに給料は安定しているし、人間関係も問題はなかった。

ただ、面白味ややりがいを感じることはなく、30代になっても現場監督を続けているイメージが全くつかない。

もっとやりがいのある、夢のある仕事がしたい！と強く思うようになった。

そこで転職を決意したが、営業職に興味はあったものの未経験の募集が少なく、気づけば受けていたのは同じ建築業ばかり。

すぐに数社から内定をもらえたが、前職での経験からこのまま同じ業界に 残ることに違和感を覚えていた時、僕の転職を聞きつけた友人から1本の連絡が。

「ある人を紹介したい。」それが今の会社の役員だった。

ITベンチャー企業ってなんかかっこいいなぁ。
そんな軽い気持ちで会ってみたが、見た目もかっこよく、いいスーツを着て1000万以上稼いでいて、自信満々に話す役員を見て、自分に無いものを持っていると強い憧れを抱いた。

この人に認められたい、働くならこの憧れの人と働きたい

紹介で入社した為、多少のプレッシャーはあった。
「自分ならなんとかできる」そう考えて始めてみたものの営業という仕事は自分が思っていたより困難だった。

もっとできると思っていた分、失敗ばかりで最初は苦労した。

憧れの人に認められたい、期待に応えたい　
そう思ってずっと続けている内に、営業の難しさにやりがいを感じ始めた。

今までは、仕事はただ生活をする為のツールだと思っていたがこの会社で僕は人生や生き様を学ばせてもらっている。

いずれは憧れの人を越えて、この会社のトップ営業マンになるつもりだ。

「諦めなければ負けはない」

今も小さな失敗を繰り返しながら挑戦し続ける。