「得意なことは何ですか？」
「頑張ってきたことは何ですか？」
私はとにかくこの言葉が大嫌いでした。

学生の頃や就職活動をする際、いつもこの項目を埋めるのに苦労したことを覚えています。

小さい頃からずっと、スポーツも勉強も趣味も遊びも夢中になれるものは何もありませんでした。

飽き性で努力も嫌いで、何をしても続かない。まさに三日坊主を体現していました。

やりたいことだけやって、我慢はしない。そのせいか挫折や苦労とは無縁だったかもしれません。

しかし年齢を重ねるにつれて漠然とこのままでいいのか、と不安をおぼえるようになり、環境を変えようと転職を決めました。

面接を受けていく中で行きたかった会社に内定をもらったので、 同時進行で選考を受けていた現在の会社に辞退の連絡をしました。

その時に電話が繋がったのが取締役でした。
電話口でも分かる人柄の良さに押され、 断るつもりがいつの間にか会うことになっていました。

等身大の私を見て話をしてくれる人は初めてで、この人の下で働けたらきっと私の人生は良い方向に向いていく、直感でそう感じました。

仕事を選ぶ基準は、やりたいことか、楽かどうか、お給料や休日の多さ 誰と働くかなんてどこも同じだと思っていたんです。
初めて「人」を理由に会社を選びました。

入社してからは今まで楽をして生きてきた分、挫折することも多く働いていく中でたくさん悩んで、悔しい思いをして泣きながら家まで帰ったこともありました。

「もう無理です」
何回も諦めましたが、それでも私の可能性を信じてくれる上司に何度も助けられました。

ついていく人と環境次第で、人は変われます。
何をやっても頑張ることも続けることができなかった私が、こんなに夢中になれてるのが証明です。

私がそうしてもらったように、出会った人の人生に良い影響を与えたい 自分を変えたいと思っている人の力になりたい。

少しでも何か感じてくれた人は、ぜひ一歩踏み出してみてください。